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コラム

【ゲーム紹介】シャーマンズ

今回はお客様に遊んでいただき、たいへん好評なこのゲーム

 

『シャーマンズ』を紹介します。

デザイナーは『グロウ~トモシビノタビ~』でも知られるセデリック・チャボジットさんです。『グロウ』は遊んだことはなく、当店にも置いていないのですが、テーマとシステムが気になったので、入荷することにしたゲームです。

そして、どのようなゲームか一言で表すと、正体隠匿系トリックテイキング!

この2つの要素が上手く絡み合って、独特のプレイ感を産み出している唯一無二のゲームになっています。

ですが、聞いただけではなんじゃそりゃ?だと思いますので、ゲームのルールをざっと説明させていただきます。

 

正体隠匿系の要素としては、プレイヤーはスピリットワールドのバランスを修復するシャーマンになるのですが、その中にスピリットワールドのバランスを乱そうとするシャドウが潜んでいます。

シャーマン側は、シャドウ側のプレイヤー全員を脱落させるか、プレイヤー全員が手札をすべて出し終えた時点でシャドウコマがトラックの最後に到達していなければ勝利します。

逆にシャドウ側は、シャドウコマがトラックの最後に到達した時点で勝利します。

 

次にトリックテイキングの要素としては、最初にカードを出すリードプレイヤーと同じ色のカードを持っていたとしても、違う色のカードを出せるメイフォローとなっています。

ただし、リードカラーと異なる色のカードを出す度に、シャドウコマがトラックを進み、シャドウ側の勝利に近付いてしまいます。このため、シャーマン側のリードプレイヤーは他のプレイヤーが持っていそうな色のカードを出す必要があります。

そして、リードカラーで最小の値のカードを出したプレイヤーは遺物タイルを受け取ります。

遺物タイルはシャドウコマをトラック上で前後させたり、自分の正体を公開したり、後述する儀式により他のプレイヤーを脱落させるのに必要なアイテムになったりします。

また、リードカラーで最大の値のカードを出したプレイヤーは次のトリックのリードプレイヤーとなります。

普通のトリックテイキングと大きく異なる点として、トリック後のカードがトリックを取ったプレイヤーの手元に置かれず、メインボードの外側に公開して配置されるというシステムがあります。また、リードカラーと異なる色のカードはトリックの終了前にメインボードの外側に配置されます。

 

そして、ある色のカードがすべて配置されると、その色ごとの儀式を行うことになります。

儀式の内容としては、『儀式を実行したプレイヤーが1ポイントを獲得する』、『シャドウコマのトラックを後退させて、遺物タイルを受け取る』、『役割カードを他のプレイヤーと入れ替える』、『儀式用短剣という遺物タイルを使うことで他のプレイヤーを脱落させる』の4種類があります。

この時、シャーマン側のプレイヤーが脱落すると残った手札がゲームから取り除かれ、その枚数分シャドウコマのトラックが進んでしまいます。

逆にシャドウ側のプレイヤーが脱落すると残った手札がメインボードに配置されます。もし、最後のシャドウ側のプレイヤーだった場合は、シャーマン側が勝利します。

 

このような流れで、ラウンドが終了し、シャーマン側が勝利した場合は、脱落しなかったシャーマン側のプレイヤーが2ポイントを獲得し、シャドウ側が勝利した場合は、脱落しなかったシャドウ側のプレイヤーが3ポイントを獲得します。また、月のかけらという遺物タイルを2枚以上持っていたプレイヤーが勝利したなら更に2ポイントを獲得します。

そして、全プレイヤーが8ポイント未満の場合はゲームが続行し、役割カードと手札が配りなおされ、全ての遺物タイルもリセットされます。また、この時点で8ポイント以上獲得していたプレイヤーがいた場合は、ゲームが終了し、最大得点を獲得したプレイヤーが勝利します。

 

以上がゲームのルール概要となります。

 

遊んでみた感想として、メイフォローのトリックテイキングなのにマストフォローの圧力がかかる点が面白いですね。

シャドウ側だからと言って、最初からガンガン異なる色を出しているとすぐに正体がばれて脱落させられてしまうため、どのタイミングで裏切るかという面白さがあります。

また、ラウンド中は同じ陣営で味方であったとしても、最終的には個人間のポイント争いになるので、同じ陣営の仲間を脱落させるという選択肢もあるのも正体隠匿系ゲームとしても独特の魅力があるように感じました。

 

写真ではうまく魅力を伝えきれていないと思うのですが、ボードがキラキラしていて美しい点もポイントが高いです。

 

当店にお越しの際は、ぜひ一度遊んでみてくださいね!

2021.12.15

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